トピックス(2023年度)

 2024年3月14日(木)

環境・建設工学科の取り組みが 日本工学教育協会「工学教育賞」 を受賞!

 日本工学教育協会の第28回工学教育賞において,環境・建設工学科のインフラDXを牽引する次世代建設技術者の人材育成に関する取り組みが工学教育賞(業績部門)を受賞しました.本賞は,工学教育ならびに技術者教育等に対する先導的・革新的な試みによって,その発展に多大な影響と貢献を与えた業績に対して贈られる賞です.

 現在,建設分野では,労働力不足を解決する一つの取組として,デジタル技術の活用(建設デジタルトランスフォーメーション:DX)による,建設業界全体の生産性の向上に向けた取組が進められています.環境・建設工学科では,建設 DX に対応可能なデジタル技術に強い実践的な建設技術者の育成を目的とし,BIM/CIM(Building/ Construction Information Modeling)と呼ばれるモデリング技術や,AI (Artificial Intelligence; 人工知能) 等を活用するための技術や知識を習得できるよう授業を行っています.この度の工学教育賞の受賞は,こうした活動が高く評価された結果といえます.


*受賞内容*

工学教育賞(業績部門)                                                      松江工業高等専門学校 環境・建設工学科                                               「インフラDXを牽引する次世代建設技術者の人材育成」

https://www.jsee.or.jp/about/award/jsee-prize


*本取り組みに関する授業の一例*

4, 5年生授業 「建設プロジェクト」 (UAV操縦体験,3Dモデリング(測量),成果発表会の様子)

2024年3月14日(木)

環境・建設工学科 「スタートアップ事業」成果報告!

 本年度本校は,文部科学省のスタートアップ事業高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業*)に採択され,学科あるいは学科を横断して,学生がものづくりや研究など様々な活動にチャレンジしています.

 環境・建設工学科のスタートアップ活動では,メタバース,橋の設計,家の模型作成から微生物を用いた水処理など,幅広い分野で学生が活動しています.一部の活動については,2023松江テクノフォーラム企業紹介「スタートアップゼミ学生プロジェクトポスター発表会」で活動内容を口頭発表し,活動内容が高く評価されました.

 高専スタートアップ事業は,起業を含め自由な発想でチャレンジできる環境の整備や人材育成を行う戦略的な取組を行う高専に対して,文部科学省が経費を補助するものです.本事業を通して,学生が技術を用いて社会課題解決に取り組む活動を後押し,地域活性化にも貢献することを目指します.今後も,学生が主体的に活動に取り組み,様々な課題解決にチャレンジしてくれることを期待しています.


* https://www.mext.go.jp/content/20230313-mxt_senmon01-000028173_02.pdf 

2024年1月16日(火)

国土交通省松江国道事務所所長 近藤様 のご講演

 1月16日(火)に,3年生の授業「地域建設史」で,国土交通省松江国道事務所所長の近藤様に,「島根県内のインフラ整備について」と題して,ご講演いただきました.お話の中では,日本の土木行政の歴史や,まちづくりとの関連性,最先端の技術を活用したインフラ整備などについてご説明していただきました.また,ご講演を通して,インフラ整備が社会背景や社会の発展と密接に関わっていることを学びました.ご講演ありがとうございました.

2024年1月9日(火)

隠岐ジオパークの活動についてのご講演

 1月9日(火)に,隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の事務局長 野邉一寛様にお越しいただき,3年生の「地域建設史」授業で,隠岐ジオパークの活動についてご講演いただきました.隠岐が,地球科学的にも文化的にも非常にユニークな地域であることと,そのことを活用したまちづくりの考え方,地元を知ることの重要性について学びました.また,ジオパークは一度認定されたら終わりではなく,発展的に活動を進めることが求められていることも学びました.講演ありがとうございました.

2023年12月18日(月)

環境・建設工学科3年の「1日職場体験」の様子が島根NEWS WEBでご覧になれます

 10月31日に行われた,環境・建設工学科3年の「1日職場体験」の様子が島根NEWS WEB 「建設業に関心を 高専生が工事現場で体験学習 松江」の記事が掲載されています(https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20231031/4030017505.html).体験の様子や学生へのインタビューが見れますので,ぜひご覧ください.

2023年12月7日(木)

国際学会8th STI-Gigaku 2023にて「Best research presentation award」を受賞!

 11月6日(月)・7日(火)に長岡技術科学大学で開催された国際会議8th STI-Gigaku 2023において,環境・建設工学科5年の福間響くんが「Best research presentation award(ベスト研究発表賞)」を受賞しました.「STI-Gigaku」は,SDGs 達成に向けてグローバルな社会課題を解決する方法について議論する国際会議で,2016 年度より毎年開催されています.会議での発表はポスター発表でしたが,福間くんが事前に準備した発表やポスターの工夫などが評価され受賞しました.福間くんは本校の専攻科に進学予定のため,今後の活躍と更なる研究の発展に期待しています.

発表タイトル:Fundamental Study on Effect of Unevenness of Tunnel Face on Risk of Falling Rocks

著者:Hibiki Fukuma(*1), Yasuyuki Okazaki(*1), Hisashi Hayashi(*2), Hiroki Manabe(*3), Kazuyoshi Takahashi(*4)

所属:*1 NIT, Matsue College(松江高専), *2 NIT(西日本工業大学), *3 NIT, Sasebo College(佐世保高専), *4 NUT(長岡技術科学大学)

ポスター発表の様子

開会式の様子

2023年12月5日(火)

環境・建設工学科 3年生 地域建設史で「神門通りの道づくり」と「出雲大社」の現地見学を実施!

 12/5(火)に,3年生の授業「地域建設史」で出雲大社見学と神門通り見学へ行きました.10月10日(月)に島根県土木部都市計画課の妹尾様ご講演いただいた「神門通りの道づくり」の内容を踏まえたもので,現地で,観光振興を踏まえた様々な工夫について学びました. 

 午後には出雲大社を訪問し,(株)ナカサンの代表取締役社長の中筋雄三様に,出雲大社の社につながる参道の建築的な工夫,本殿の特徴,出雲大社が立地する大社地域の特性などについてご説明をいただきました.たいへん,ありがとうございました.まちづくりを計画する上での手順や工夫,地域の風土と建設のつながりについて学ぶことができました.


2023年12月4日(月)

「メンテナンス工学」で「VR橋梁点検」についての特別授業を実施

 12/4(月)に,5年生の授業「メンテナンス工学」で外部講師をお招きして「VR橋梁点検」についての特別授業を行いました.

 講師として中国道路メンテナンスセンターの方にお越しいただき,国や自治体の職員を対象として実施されている「VR技術を活用した橋梁点検・診断講習会」を学生向けにアレンジして実施していただきました.VR体験を通して,橋梁の点検方法や診断技術についての理解を深めることができました.実施していただいた,中国道路メンテナンスセンターの皆さま,誠にありがとうございました.

2023年11月11日(土)・12日(日)

全国高等専門学校デザインコンペティション2023 in 舞鶴に参加!

 11月11日(土)・12日(日),舞鶴市総合文化会館・舞鶴赤れんがパークにおいて開催された第20回全国高等専門学校デザインコンペティション(通称:デザコン)2023 in 舞鶴の「プレデザコン 創造デザインフィールド」と「構造デザイン部門」に本校のデザコンチームが参加しました.「プレデザコン 創造デザインフィールド」では,次回大会で使用するトートバッグのデザインを創作し(下写真参照),そのデザイン性を競いました.「構造デザイン部門」では,33高専54チームが参加し,「紙」を材料とする橋の模型を製作し(下写真参照),耐荷性やデザイン性を競いました.

 その結果,「構造デザイン部門」では,残念ながら受賞することができませんでしたが,「プレデザコン 創造デザインフィールド」では,応募した作品「紬(つむぎ)」のデザイン性が評価され,「特別賞」(各フィールドで3番目の賞)を受賞することができました。今回の受賞の喜びを糧として,来年の大会で学生たちが更なる活躍をしてくれることを期待しています.

■特別賞

応募学生:岡蓮水,小林葵,池袋蒼空

作品名:紬(つむぎ)

関連URL:https://xn--tckf4c8j.com/docs.php?n=bumon5_kekka.pdf

開会式の様子

トートバッグ作品「紬(つむぎ)」

トートバッグ作品「繋げ阿南に。」

作製した橋の模型のポスター

作製した橋の模型(実物)

作製した橋の模型への載荷風景

2023年10月31日(火)

環境・建設工学科 3年生「1日職場体験」を実施!

 島根県建設業協会青年部会様にご協力いただき,10月31日(火)に,環境・建設工学科3年生を対象とした1日職場体験を行いました.学生を1〜4名のグループに分け,松江・出雲・大田・奥出雲の14箇所の建設・建築現場で,朝から夕方までの職場体験をさせていただきました.現場の技術者の方から丁寧なご指導いただき,建設業の実際を体験することができました.学生たちがキャリアを考える上で,大変有意義な経験になりました.建設業協会青年部の方々,各会社および各現場のご担当者様,ご協力大変ありがとうございました.

2023年10月25日(水)

水中の溶存酸素濃度の分析実験

 環境・建設工学科2年生の「創造演習」で,水中の溶存酸素濃度を分析する実験を行いました.校舎内の池と排水溝の水の酸素量を調べます.酸素量は生態系に大きな影響を与える重要な環境指標です.池にはメダカがおり,排水溝には目立った生物はいませんでした.酸素濃度と関係しているでしょうか?今回の実験を通して,環境分析技術を身につけます. 

2023年10月24日(火)

環境・建設工学科3年生 「地域建設史」で松江城および松江歴史館を見学!

 環境・建設工学科3年生の「地域建設史」で,10月24日(火)に松江城と松江歴史館の見学を行いました.特に,松江城では,松江市文化スポーツ部文化財課の飯塚康行様に案内していただき,最近の発見についても,学ぶことができました.天守閣からは,開放的な景観を見ることができました.また,松江歴史館では,松江城下町の成り立ちについて調べることができました.飯塚様,ありがとうございました.11月には県庁周辺のモダニズム建築見学を行い,松江城と県庁周辺の建築物との関係性について学ぶ予定です.

2023年10月10日(火)

地域建設史「神門通りの道づくり」と「県庁周辺のモダニズム建築」のご講演

 10月10日(火)に,3年生の授業「地域建設史」で,島根県総務部営繕課の井上様と山本様,島根県土木部都市計画課の妹尾様と山﨑様に来ていただき,「神門通りの道づくり」,「島根県土木部の仕事」,「県庁周辺のモダニズム建築」,についてご講演をいただきました.出雲大社の門前の神門通りの再生計画の工夫や,島根県長周辺に評価の高いモダニズム建築が多数あることを学びました.今回学んだ知識を踏まえ, 11月と12月には,それぞれ,「県庁周辺のモダニズム建築」と「神門通りおよび出雲大社」の現地見学を行う予定です.

2023年8月10日(木)

環境・建設工学科5年生が「大田市新庁舎と子育て総合支援拠点施設および駅周辺のまちづくり」に関する最終報告会を実施! 

 8月10日(木),環境・建設工学科5年生11名が3班に分かれ,建設プロジェクト2の授業で取り組んだ「大田市新庁舎と子育て総合支援拠点施設および駅周辺のまちづくり」に関する最終報告会とポスターセッションを,大田市役所4階の大講堂で実施しました.本講義は,これまで学んできた専門的知識や3Dモデリングなどのデジタル技術を活用し,地域の課題解決に取り組むPBL型授業です.最終報告会には大田市から楫野市長をはじめ,多くの職員の方々にご参加いただき,学生の提案に対して貴重な意見やアドバイスをいただきました.また,本講義の実施にあたり,大田市建設部建築営繕課の皆様にご協力いただきました.ご参加・ご協力いただいた皆様,この度は誠にありがとうございました.

 最終報告会に関する情報が,島根 NEWS WEBでもご覧になれます.よろしければこちらからご覧ください.

2023年8月9日(水)

環境・建設工学科3年生が「松江高専屋上の屋上防水改修工事」を見学! 

 8月9日(水)に,環境・建設工学科3年生が校舎の屋上防水改修工事を見学しました.教室での概要説明の後に屋上へ上がって見学し,シートを張り合わせる作業などの体験もさせていただきました.普段は屋上に出ることはできないため屋上に上がるのも初めてで,シートが敷設されているなどと想像もしていなかった学生達にとって,新たな知見を得る良い機会となりました.

 現場見学を実施していただいた,長岡塗装店の皆さま,この度は誠にありがとうございました.

2023年8月9日(水)

松江市本庄公民館で出張講座「ミニ木材で橋の模型を作ろう!」を実施!

 8月9日(水),松江市本庄公民館で,小学生を対象に橋の面白さを伝える出張講座「ミニ木材で橋の模型を作ろう!」を行いました.普段何気なく見ている街中の景色の中にも,様々な種類の橋があることを知るとともに,各々が橋の模型を製作することで橋の面白さや奥深さを知ってくれたと感じています.将来,本学科で橋などの構造物に関する勉強をしてくれると嬉しく思います.

 ご参加いただいた小学生の皆様,大変ありがとうございました.

フリー見学の様子

2023年8月4日(金)・5日(土)

オープンキャンパス2023で環境・建設工学科を紹介!

 8月4日(金)・5日(土),本校でオープンキャンパス2023が開催されました.オープンキャンパス2023では,「学校の概要説明」や各学科の「ミニ実験実習」,各学科のブースを自由に見学する「フリー見学」などが行われました.本学科のミニ実験実習では,「モデルハウスの作成」と「DNAの抽出実験」の講座が開かれ,多くの中学生が実験実習を体験しました.また,本学科のフリー見学では,「コンクリートの診断」や「VR体験」,「微生物の観察」などの様々なコーナーを見学してもらいました.その際には,本学科の学生たちが積極的に学科紹介をしてくれました.

 暑い中ご参加いただいた皆さま,大変ありがとうございました.

モデルハウスの作成

DNAの抽出実験

コンクリートの診断

VR体験

微生物の観察

パスタでの橋の模型作成

2023年7月21日(金)

環境・建設工学科4年生が「安来市の橋梁建設現場」を見学!

 7月21日(金)に,環境・建設工学科4年生が安来市に現場見学に行きました.現場は,プレストレストコンクリートを用いた橋梁の建設工事の現場でした.見るだけではなく,鋼材の緊張作業の一部を体験させていただいたり,鉄筋コンクリートとプレストレストコンクリートの違いを体験させていただいたりして,知見を広げることができました.

 現場見学を実施していただいた,島根県松江県土整備事務所・オリエンタル白石株式会社の皆さま,この度は誠にありがとうございました. 

京都大学吉田キャンパスにて

2023年6月23日(金) - 6月25日(日)

環境・建設工学科3年生が「京都・大阪研修旅行」を実施!

 6月23日(金) - 6月25日(日)の2泊3日の日程で,環境・建設工学科3年生が京都・大阪に研修旅行に出かけました.研修では,京都大学吉田キャンパスの見学,京都市内の散策の他,最終日にはユニバーサルスタジオジャパンを訪れ,楽しい時間を過ごしました.特に,京都大学吉田キャンパスでは,キャンパス内を見学した他,京都大学総合博物館を訪れ,貴重な学術標本資料を目にすることで, 文化・自然・科学への 興味関心が高まったことと思います.

 コロナ禍の3年間で,学校行事として遠出することも,ほとんどありませんでした.そんな学生たちにとって,同級生と出かけ,見学をし,遊ぶことは,なにより有意義な時間であったと思います.この研修旅行が学生たちにとって貴重な思い出となっていれば嬉しく思います.

2023年6月10日(土)

第75回土木学会中国支部研究発表会にて「若手優秀発表者賞」を受賞!

 6月10日(土)に鳥取大学で開催された第75回土木学会中国支部研究発表会において,本校専攻科の生産・建設システム工学専攻に所属する野津秀太くん(環境・建設工学科卒)が「若手優秀発表者賞」を受賞しました.

 野津くんの研究テーマは「深層学習によるセマンティックセグメンテーションを用いたインフラ施設の設備部材検出」で,AIを用いてインフラ施設の設備部材の自動検出を試みる研究です.今後のますますの活躍と研究の発展を期待しています.

発表タイトル:深層学習によるセマンティックセグメンテーションを用いたインフラ施設の設備部材検出

〇著者:野津秀太,大屋誠,小瀧初音,相谷明宏

2023年4月18日(火)

環境・建設工学科3年生が授業で「測量実習 」を実施!

 4月18日(火),環境・建設工学科3年生が「測量実習3」の授業で,測量実習を行いました.「測量実習3」の授業では,本校全体の平面図を作成します.この平面図は,2年生の時に測量(トラバース測量)した基準点から作成していきます.新学期スタートの最初の授業は残念ながら雨でしたが,屋根のある本校の「学びの庭」を利用して雨でも実習を行うことができました(左写真参照).3年生は各班でこれから力を合わせて実習し,7月中の図面完成を目指します.みなさん,頑張ってください.

2023年4月17日(月)

環境・建設工学科1年生が授業で「水中の亜硝酸性窒素の分析」を実施!

 4月17日(月),環境・建設工学科1年生が「環境・建設セミナー」の授業で,富栄養化の原因物質の1つである亜硝酸性窒素の含有量を調べる実験を行いました.GR試薬を混ぜると亜硝酸性窒素を含む河川水は赤色に発色し,その色の濃さで亜硝酸性窒素濃度が分かります.実験では,分光光度計で検水の「吸光度」を測り,自分で作成した「検量線」を使って,「濃度」を算出します.ただ発色させるだけでなく,濃度換算方法まで理解することが,今回の実験の重要ポイントです.